コドリアのキャラ別感想。第3弾はいじられキャラ担当と言えばこの人。
インピー・バービケーン
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コドリアのお笑い担当でもあり、弄られキャラでもあるインピーは、本当に彼がいるだけであの暗い世界が救われていたのだなとしみじみ思わせてくれるありがたーーーいキャラだった。軽口ばかり叩いていて、多分自分好みの女性を見るたびに手当たり次第に口説いてくるのかなとも思うけど、それでもやっぱり彼のあの性格はとても良いものだと素直に思えた。
天才技師だと自分で言い続けているだけあって、フランとは別種でみんなを助け、カルディアを守れる人だった。あとあれだけ浮ついたキャラなのに実は料理が上手いという隠し玉を持ってるあたりが抜け目無いなと感心した。あ、あと本当は戦闘も強かったという点もね。これはインピールートに入らないとはっきりわからないことだったけど。彼の素性が判明して驚くとともになるほどなと納得もした。ただの明るいだけの弄られキャラだけで終わらないところには正直ちょっとやられた感はあったけど。
ギャップ萌えという意味で言えばヴァンのような冷たいキャラが突然デレたりする方が美味しいギャップなんだと思う。でも私は個人的にインピーのような誰にでも軽い言葉ばかりを吐いている人が、本気になった時に見せる顔というものにもギャップを感じる。ただのお笑い要員では終わらず、きちんと男らしさも見せていくとか抜け目無いなーと感心した。(2回目)
同じ天才でも斜め上をはるかに飛び去ったモネと比べると、インピーはあまりにも優しすぎる人だと思った。その優しさは、フランの優しさに近いものを感じた。人を傷つけることをできる限り避け、争いごとを避け、楽しめることを探して突き進むインピーは知れば知るほど魅力的な人だと実感した。噛めば噛むほど味が出るアイツみたいなものだろうか。そう思うとピンピン跳ねたインピーの髪型も、干からびて跳ね上がったアイツの足に見えなくもないようなそうでもないような。
インピーの場合、純愛という言葉がやけにしっくりくるなと思った。フランやヴァンもある種純愛ではあるはずなのに、インピーにその言葉が色濃く当てはまるのは、きっと彼が自分のことよりも全力でカルディアを守ることだけに注いでいたからだろうと思う。
彼は自分の過去にやるせない感情を持っていたとしても、それよりも明るい未来に向けてできることを探そうとできる人なんだと思う。村八分にされ、1人孤独に生きる子供時代を過ごした過去を持っていながらも、それだけ明るく前を向き続けられるのは、彼に技術のすべてを教え尽くしたおじいさんの存在があったからだろう。そして何より技師になりたいという強い夢が、インピーをここまで真っ直ぐな青年に育て上げたのだと思う。
今でこそ当たり前のように思われている「月に行く」という行為も、ありえない時代では口にするだけで嘲笑の対象になっただろうはずなのに、嘲笑われることを恐れることなく宣言し続けたその心の強さがインピーの本当の魅力なのかもしれない。
なぜか最後まで弄られキャラのインピーを私もイジってやりたい気もするが、どんなことがあっても笑顔でい続けられる彼は、きっとどこでも彼なりの幸せを見つけられるのだろう。